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【コラム】学びを促す教え方・第2回Environment ランニングアカデミー

ランニングレポート

Bring Upランニングパフォーマンスアカデミーコーチの古川です。

前回より、学びを促す教え方について「LEARNS」という考え方を基に紹介させていただいています。

 

LEARNSとは、次の6つのキーワードの頭文字をとって「LEARNS」です。

・Learner-Centred(学習者主体)

・Environment(環境)

・Actively Involved(主体的参加)

・Reflection(振り返り)

・New Learning(新たな学び)

・Stretch(ストレッチする)

 

第1回は頭文字「L:Learner-Centred」(第1回のコラム、https://bit.ly/30zxYlP)について紹介させていただきました。

今回は「E:Environment(環境):失敗から学ぶ環境づくり」についてです。

 

「環境」と聞いて皆さんがスポーツの分野で連想することはなんでしょうか?

施設や用器具、指導者など様々な要素が挙げられますが、コーチング学においては指導者が作り出す雰囲気も大切な環境の一つと考えられており、

特に、「失敗と挑戦が歓迎される雰囲気が作られていること」が学びを促すためのポイントとされています。

 

失敗から学ぶの?挑戦から学ぶの?

人はどんな時に学び、自身の課題に気づくことができるのか、

「失敗は成功のもと」「失敗こそが最高の師」など失敗を教訓にする格言があるように、

失敗から学ぶ大切さはよく知られています。

私たちは失敗から自身の行動を改めたり、能力を伸ばす気づきのきっかけを得ていますし、

同時に、失敗に直面するためには挑戦することも大切だといえます。

では、失敗と挑戦が歓迎されるために、どんな工夫が必要でしょうか?

 

指導者が作る雰囲気も環境の一部、

だから、Bring Upランニングパフォーマンスアカデミーでは、走り方の指導をしていく中で、次のことを大切にしています。

・否定的な言葉を使わない

・何ができていないかよりも、うまくできているポイントを指摘する

・うまくできなくても、挑戦したプロセスを認める

誰でも、自分の行動を否定されてやる気を失った経験があると思います。

指導者は、選ぶ言葉ひとつで相手の「失敗」から学べるきっかけや「挑戦」する気持ちを潰すほどの影響力をもっています。

挑戦を認め、一生懸命を見つめ、「できる」に寄り添うことで少しずつ、思い切って失敗、挑戦できる環境を整えていきます。

 

次回は、「Actively Involved(主体的参加)」についてです。